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「何者」を読んで〜意識高い系なので、就活生が出てくる本を読んでみた〜
今週のお題「読書の夏」ということで、今回こそはお題の時間に間に合わせるぞっ!とやる気を出して書いてみます。
どうも田中です。
読書の夏と言えば読書感想文が思い浮かびますね。田中は中学2年生のころから毎年「一リットルの涙」と「二十四の瞳」について書いた感想文を繰り返し交互に提出していたのを思い出します。
田中は見た目は真面目そうなのですが、中々中身はクズだったようです。
今回はその反省も活かし、真剣にオススメの本について熱く語っていきたいと思います。
まず本題の前に田中がどのくらい本を読むのが好きか、という点に関して書いていきたいと思います。
「割と読むのは好き」この程度です。感想を書くのはすごく苦手です。このブログを読んでいただけると分かるように高尚な文章を丁寧に書ける技術は持ち合わせていません。
この程度なので、今回の私の本に対する思いを読み、「なんだこいつ読書なめてんのかよ!!!」という方がいらっしゃったら仕方ないと考えています。
だって私「割と好き」なだけでめちゃくちゃ好きではないんですから。あと読書感想文をどう書いてきたか分かるように、文にするのは苦手なんです。
読書は割と好きですが、最近よくいる「ファッション読書家」は好きではありません。
「え…?ファッション読書家ってなに…??」と思われたそこのあなた。今私が考えた言葉です。SNSなどに「次何の本読もっかなあ〜」とかあからさまに「私読書好きなんですアピール」をする割に知らない熟語や漢字を知らない人のことです。
もっと砕いて言うと「本読んでたらつくだろ!!」という教養が全く身についていないくせに「私読書好きなんです文学アピール」をしてくる人のことです。
よくわからなかったらすみません。わたしもよく分かりません。
「ファッション読書家」の話は置いといて、本題に入りましょう。
田中のこの夏オススメの本…それは…
じゃん!これ!朝井リョウ著『何者』です!!パチパチ〜!
表紙を見ていただくと分かるように就活の話です。みなさん、予測つきましたか??!?ていうかタイトルに書いてあるからわかるだろ!って感じですよね!!!
実は今回のお題を見て、石田衣良著の『シューカツ!』も読み、比較して書こうかと思ったのですが、就活の話を二連続で読む気力もありませんでしたし、弟にあらすじをざっくり聞いたところ「あー『シューカツ!』?こんなことは俺の人生にないだろーって思った」という感想を頂いたので、今読むと心折れるなあ〜と思い、結構前に読み切った『何者』についてのみ書くことにしました。
先に感想を言うと「結構リアル」
就活生から見ると中々リアルで中々辛い内容でした。
この本に出会ったのは私が就活に疲れ、本屋さんをふらふらしていた時。田中、説明会とか面接に疲れたら本屋さんで就活について奮い立たせてくれるような本を探しに行くのが趣味だったんですよね。その時も探すだけ探して買わない、というスタンスで本屋をふらふらしていたんですけど、ふとリクルート姿の人々が横並びで並ぶ表紙を見つけ、親近感が湧き購入に至りました。
以前この本はモデルとか俳優とか色んな人がオススメしていた本だったので、気になってはいた本だったのですが、読み終わると、そんな就活をしていないやつらがオススメしていい本じゃないだろ?!??とすごく捻くれた感想も持ちました。
読んだことのない人に対して、ざっくりとネタバレありであらすじを書いていきたいとおもいます。
まだ読んでなくて、ネタバレはやめて!!という人はここから先は読まないでください。パンドラの箱です。
まずは登場人物から
二宮拓人:一応主人公、でも鼻につく、劇団やってた、自分はみんなと違うと思い、客観的?に物事を考えるタイプ
光太郎:拓人の同居人、ノリのいいやつ、就活前に引退ライブをする。
瑞月:光太郎の元カノ、光太郎のことを引きずる、拓人の想い人、この物語の良心
理香:意識高い就活生、瑞月と一緒に一年留学してた、こいつもなんか鼻に付く感じ
隆良:理香の恋人で同棲してる、「俺は就活せずに好きなことして生きてくぜ〜」とか言いながら隠れて就活しちゃうタイプ
ギンジ:主人公拓人と劇団やってた、今もやってる、就活してない
こんな感じです。
登場人物に書いたように、この拓人がほんとに鼻に付くんですよね〜
なんか本当上から。主人公のくせにこいつの存在を認めたくない。「おれはみんなと違うぜ感」半端ない。まあ、これがオチに繋がるいい要因になっているんですけど。
この本のどこがリアルって、みんなのSNSを通じたやりとりが今私がやりとりしている感じと似てるんですよね。
二宮拓人が理香の同居人、隆良の裏アカを見つけ、それをバカにしてるとこなんてかなり現代っぽいですよね。
裏アカ作って、それ見つけられて「うわっこいつ裏アカあるじゃん!」とか思ってバカにしたりとか、「自分みんなで就活頑張ってます💓」って感じでみんなに発信したり、人が就活うまくいってる様子とかうまくいっていない様子とかみて、自分には関係のない話のはずなのにそれがすごい気になって、一喜一憂したりとかリアルすぎて、私の生活覗かれてるんじゃないかなって思いました。
私の就活と違うところは舞台が地方ではなく東京ということもあり、意識高い人が酷く多い。
理香さんとか名刺作ってて、これ主人公の拓人と光太郎がバカにするシーンあるんですけど、これ、筆者の朝井リョウさんもバカにしてたんじゃないかな?ってくらいリアルに書かれてる。
就活やっていない人にはこれはフィクションなので、リアルに感じられないかも知れないのですが、現時点で就活やっている私にとってはリアルすぎて心に響きまくる小説でした。
そりゃそうですよね。だってこれ筆者が社会人1年目になってから書いた本ですもんね。実際に起こっていたことも書いていたのかもしれませんね。
この本のオチ301ページのところからの感想をここから書いていきたいと思います。ネタバレ勘弁な人はここからは本当に読んじゃだめですよ!!!(多分)
田中的にはこの本には二つのオチがありまして
一つは、二宮拓人も裏アカ持ってて、それを理香に見られててすげえバカにされる
二つ目は、二宮拓人は就活二年目の就活浪人
この二つがうまーい具合に隠されてて最後の最後にネタバレされるんですよね。
二宮拓人ずっとみんなのこと(瑞月のこと以外)バカにしてたんで、このシーンはスッキリしました。
主人公も裏アカ持っててそれがバレるシーンシリアスなはずなのに、なんか笑っちゃいました。シリアスなんですけど、「私、ずっと読んでたよ、あんたのもうひとつのツイッターのアカウント」と理香さんが言うシーンはなんか笑っちゃいましたもんね。シリアスなシーンにしてはツイッターのアカウントとというなんか今時な言葉が出てきて笑っちゃいました。
総じてこの本は「中々リアルな就活に近い」という感想を持てる本でした。
やっぱり小説なので、「いやないだろー」と思うところもありますが、大学生らしいシーンや就活生あるあるもたくさん盛り込まれていて、そういうところに目を向けながら読めたのも面白かったです。
就活生以外の方も「こんな感じなんだー」と思っていただける一冊だと思います。
登場人物書いたのにも関わらず私の感想に出てきた人物少なすぎてあとから付け足そうかと悩みましたが、まあこんな感じで感想は終わろうと思います。
面接が激化してきた勝負の8月、就活浪人が主人公という、この本をバイブルにしていいものなのか悩みながら、この本とともに明日の面接も頑張ります。